中澤きみ子
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Profile
ヴァイオリニスト
中澤きみ子 Kimiko Nakazawa
長野県上田市に生まれ、5歳よりスズキ・メソードでヴァイオリンを習い始め、12歳より鈴木鎮一氏に指導を受ける。新潟大学を卒業後、ザルツブルグ・モーツァルテウム音楽院にてL・デ・バルビエリ氏に師事。
1991年にウィーン室内管弦楽団コンサートマスターのルードヴィッヒ・ミュラーらと「アンサンブル・ウィーン東京」を結成。国内外で高い評価を受け、現在も活動を続けている。
その後、ロンドンを始めヨーロッパ各地、アメリカ、中国、メキシコなどでリサイタル、コンチェルトなどのソロおよび室内楽の活動を始める。 1992年、中国北京文化庁の招聘により、日中国交20周年記念行事に参加。北京中央楽団とベートーヴェンのコンチェルトを共演。 1999年にはノーベル賞受賞で著名なドイツ・フンボルト財団の招聘により、ボンのベートーヴェンホール他、各地でリサイタルを開催し、絶賛された。 1991年よりウィーンの仲間たちと「アンサンブル・ウィーン東京」を結成。内外で高い評価を受け、さらに1995年には、ベルリン・フィルの首席奏者を中心とした「インターナショナル・ソロイスツ・カルテット」のメンバーとして、オーストリア、ドイツ、ポルトガルなどの音楽祭に出演するなど、ヨーロッパ各地で活躍している。
2000年、文化庁芸術家海外派遣員としてオーストリア・ウィーンに滞在。その後、ウィーン室内管弦楽団、ヴィルティオーゾ・オーケストラ(ロンドン)、東京フィルハーモニー交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団などと共演。2007年にはフィリップ・アントルモン指揮スーパーワールドオーケストラ全国ツアーでソリストを務めた。
2011年から5回にわたり「モーツァルト+1」と題して、モーツァルトの誕生日にリサイタルを開催し、イタマール・ゴラン、アンサンブル・ウィーン東京、宮田大らと共演し、好評を博す。また2017年から「Duo Jコンサート」としてピアニストの大須賀絵里とデュオコンサートを開催している。
2022年には音楽活動50年の記念として、教え子、友人で結成されたオーケストラとともに、紀尾井ホールでヴァイオリン協奏曲3曲を演奏する集大成のコンサートを開催。また続けて名古屋の宗次ホールでも同様のコンサートを開催し、両公演とも高い評価を受ける。
CDも数多くリリース。特にモーツァルトのソナタ全集(ピアノ:イェルク・デムス)及び協奏曲全集(アントルモン指揮・ウィーン室内管弦楽団)等が高い評価を受けている。
また、次代を担う若手ヴァイオリニストの育成にも力を入れ、国際コンクールの審査員や、国際音楽祭の講師として招聘され、後進の指導にも評価が高い。尚美学園大学、同大学院客員教授、上野学園大学客員教授を歴任。
東日本大震災後、ライフワークとして津波による流木で作られたTSUNAMIヴァイオリンの演奏にも熱心に取り組んでいる。